CONTENTS
- スマートシティの新潮流
- プラットフォーマーの台頭
- プラットフォーマーのビジネスモデル
- プラットフォーマーの果たす役割
- 日系企業におけるプラットフォームビジネス
- 日系企業の事業展開への示唆
要約
- データ活用という点でスマートシティへの関心があらためて高まる中で、「プラットフォーマー」と呼ばれる、デジタルエコシステムの中核となるサービスの基盤(プラットフォーム)を提供するプレイヤーへの注目が集まっている。基盤は複数のレイヤーで構成されており、デバイスの管理やデータの蓄積から分析、アプリ開発まで、さまざまな機能が実装されている。
- プラットフォーマーには、都市インフラや設備管理のICT基盤を提供する「IoTプラットフォーマー」(シーメンス、シスコなど)や、住民向けのデジタルサービスを提供する「ITプラットフォーマー」(グーグル、アリババなど)が存在し、外部パートナーを自社のエコシステムに巻き込みながら、データ活用の主導的な立場を獲得している。
- プラットフォーマーがスマートシティに関与し、データ活用に必要なサービスを提供することで、①ICTインフラの共同利用の促進、②分野横断的なデータ基盤の提供、③アプリケーションの開発・流通基盤の提供などの効果がもたらされる。多様な企業や自治体が関与する中で、このような機能を提供するプラットフォーマーの存在意義は大きい。
- 日系企業は、日立製作所やNECを中心にIoTプラットフォームビジネスへの取り組みを進めているが、外部パートナーを巻き込んだエコシステムの構築には課題がある。また、世界各国でプライバシー保護の意識が高まり、ITプラットフォーマーに逆風が吹く中、既存のプラットフォーマーとは異なる差別化されたICT基盤の提供にも注力する必要がある。
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