CONTENTS
- 異業種企業の医療関連分野への参入状況
- 異業種企業の参入ドメインごとの課題
- 市場の攻略方法
- 持続的事業成長実現に向けた要諦
要約
- 2000年代後半までに多くの日系部材メーカーが医療関連分野に参入したものの、その後、持続的に事業成長を実現している企業は限られる。
- BtoH(主に医師向け)の市場では、三つの障壁(技術・薬機法対応・チャネルの壁)を見落としがちであり、投資回収の見込みが立たなくなる問題が生じている。BtoB(ライフサイエンス企業向け)の市場では、外資系大手企業がスピード感をもってM&Aを駆使した事業展開や製品ラインアップ拡充競争を行っている一方で、日系部材メーカーは、競争軸を理解せずに後塵を拝するケースが多く見受けられる。
- 異業種企業のエントリーモデルは大きく三つ存在する。①部材特化、②開発・製造受託、③完成品製造である。それぞれのモデルにおいて、事業成長を遂げた外資系企業は、事業化前の領域設定、事業化後のポートフォリオ戦略、積極的な投資戦略を行い、顧客に対しての付加価値の最大化を図っている。
- 医療関連分野は、業界ルール変更やテクノロジー変化に伴い、黎明期市場が出現するとともに従来の市場の枠組みが変わってきているため、ますます市場の切り取り力や積極的な投資による次世代の強み確立が重要となる。また、製品の品質以上にユーザーからの信頼や実績がモノを言う市場であるため、徹底的に顧客視点での事業展開をするべきであり、その手段の一つとしてデータ利活用も踏まえたサービス事業への展開を検討する必要がある。
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