CONTENTS
- 普及期に入ったコネクテッドカー・サービス
- コネクテッドサービス売上拡大に向けた論点
- サービスローンチ加速化/コスト低減に向けた論点
- コネクテッド収益化に向けた取り組みの方向性
要約
- コネクテッドカーが新車販売において一般化してきている中、自動車メーカーとして、コネクテッドサービスにおける収益性の議論は日々、重要になっている。コネクテッドサービスが商品競争力を左右するだけでなく、さまざまなモノと広くかつ常時つながることを起点に、自動車メーカーの枠にとどまらない新たな価値の創造、ビジネスの可能性を強く秘めたテーマといえるからである。
- コネクテッドサービスの収益化に向けては、サービスの売り上げ拡大が必須となる。柱となるエンドユーザー向けサービスでは、顧客単価の向上と継続率の維持・向上をうまくバランスさせるサービス開発が重要となる。加えて、新規領域としてデータ活用を伴う法人向けサービスも近年、ビジネスの立ち上がり・拡大が見られ始めている。
- 他方で、サービス開発・ローンチをいかに素早く、かつ投入リソースコストを低減しながら進めるかといった議論も重要である。巨大IT企業の当該領域への参入を期に、ソフトウエアサービスの開発加速化に向けたアライアンスの検討は、その重要性を増している。また、企業間、あるいは企業内のブランド・地域・事業といったセクションを超え、サービスインフラを共通化することでコスト低減を図る、といった活動もより重要となる。
- 各課題に対する解決策の実施に向けては、企業内の仕組みが不十分であるケースが少なくないと想定される。コネクテッド領域においてリーダーシップを発揮する専門組織・人材の獲得に加え、協業先や関連部署との円滑な議論を可能にする社内制度やKPI設定などにも目を配る必要がある。コネクテッドサービスの収益性向上では、課題解決策と実行面での仕組み作りの一体的な取り組みが必要となる。
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