CONTENTS
- 「インテグラル2.0」への構造変化
- 中国の自動車産業構造の特徴
- 注目すべきキープレイヤーの動向
- 外資系各社の中国キープレイヤーとの協業
- 日系メーカーへの示唆
要約
- CASE時代となると、中国の自動車産業には独自の優位性に基づいた技術や事業モデルのイノベーションも現れてくる。とりわけ、異業種テック企業が持つ高度な技術力、強力なサービス・イノベーション力、および政府主導型の社会実装力が注目されている。
- それぞれの領域において、ポテンシャルの高いプレイヤーが既に現れてきている。ファーウェイや商湯科技などのテック企業が、他業界で蓄積してきた能力を武器に、次世代自動車向けの技術分野を狙って参入してきた。顧客接点を掌握しているアリババやバイドゥなどのデジタルプラットフォーマーも、業界内および業界間で横断的に多様なデータ基盤を構築・蓄積しながら、次世代自動車ないしスマート交通領域に積極的に入ってきている。中央政府および地方政府も、強い動員力や財政力を活かして、スマートシティ内の次世代交通システムと都市間のデジタル高速道路の整備に着手し始めた。
- 欧米系各社は、世界最大の車載市場を持つ中国マーケットの囲い込みのみならず、中国発テクノロジーの採用を通じた自社製品の高度化を模索し始めている。
- 日系自動車関連企業にとっては、中国における自動運転や次世代の交通システムの実証実験を進めるスマートシティに参画し、技術基準の先読みを踏まえた製品投入と事業展開が重要である。また、中長期的には中国企業との連携を通じて、世界最先端の技術や事業モデルのイノベーションを現地で引き起こすことも視野に入れるべきであろう。
PDFファイルでは全文お読みいただけます。
執筆者情報
※組織名、職名は現在と異なる場合があります。
購読に関するお問い合わせ先
年間購読をご希望される方は、下記問い合わせ先へお願いします。
-
NRIフィナンシャル・グラフィックス
戦略マーケティング部
Tel:03-5789-8251(平日9:30~17:00) Fax:03-5789-8254※FAXでのお問い合わせは下記お申し込み用紙をご使用ください。
お申し込み用紙ダウンロード(236KB)