CONTENTS
- Global Lighthouseとプレゼンスを失う日本の製造業
- Lighthouse先端企業の取り組み
- 日本の認定企業の動向
- ものづくり大国・日本の現状と今後の取るべき方向性
要約
- Global LighthouseとはWEFが製造業の「灯台」、つまりロールモデルとなり得る先端工場を選定した取り組みである。全世界の1000以上の工場から44の工場が認定されているが、その中で、日本企業の工場は、日立製作所おおみか工場、三井海洋開発ブラジル工場の2社のみである。
- 今まで日本はものづくりにおいて世界の先頭を走っていると考えられていたが、デジタル技術の進展に伴い、「灯台」の役割は新興国を含めた他国へ移ってしまったのではないだろうか。Global Lighthouse認定工場の分析を通じて、今の日本企業の工場・ものづくりにおける課題や、取るべきアクションを分析する。
- Lighthouse企業の取り組みに共通していることが大きく3点ある。①長期目線で必要なデジタル投資を後回しせず徹底的にやり抜いている、②属人的な「現場力」に依存しない持続可能なオペレーションの整備、③グロ―バルでの横展開・ソリューション外販を視野に入れた徹底的な標準化、である。取り組みとして革新的なコンセプトや突出した技術を導入しているわけではないが、これらの着実な積み重ねが大きな違いを生んでいることは真摯に受け止め、学んでいく必要がある。
- 日本企業にとって、デジタルツール活用でレバレッジする「本質」の現場オペレーション・ノウハウに競争力が残る今が、製造大国を復権する最後のチャンスである。現場力・ノウハウの着実なデジタル化を通じて、デジタルを起点としたオペレーションへの転換や、競争力のある外販ビジネスモデル構築が期待される。
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