CONTENTS
- 5Gによる製造業へのインパクト、製造業におけるユースケース
- 有望ユースケースとしての熟練工IoTのニーズ
- 先行事例と日本企業の取り組み状況
- 日本企業が仕掛けることができる「熟練工IoT」と「現場力のデジタル化」のポテンシャル
要約
- 5Gの本格展開により、製造業のデジタル化の進展が期待されている。5Gは大容量通信、低遅延、複数同時接続が特徴であるが、特に今後より期待されるのが大容量の画像・映像での分析が必要になる現場作業者に関するIoTである。具体的にはデジタル技術を活用した現場作業者の技能伝承・標準化・生産性分析であり、野村総合研究所(NRI)はこれを「熟練工IoT」と呼ぶ。
- エンジニアリングの上流からのデジタル化や設備のデジタル制御が進む中、現場の「人・熟練工」の動きはデジタル化が進んでおらず、いまだ属人的な部分も多い。今後の製造業のデジタル化、IoTの展開において、ユーザーサイド・ソリューションサイドの双方から「熟練工IoT」が今後の拡大・有望領域として期待されている。
- 日本企業では、現場や熟練工に属人・暗黙知的なノウハウが蓄積されてきた。これらをデジタル時代・ポストコロナ時代に合った次世代の強みに転換しなければならない。現場の暗黙知をデジタル化することにより、上流からのデジタルツイン化を図る欧米勢への対抗・協業軸として、現場起点によるデジタルツインの構築・ソリューション化が国内製造業にとって大きな方策になる。
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