CONTENTS
- 新型コロナウイルス感染症拡大によるオンライン医療の広がり
- オンライン医療に対する患者の意識と利用実態
- 患者起点のオンライン医療によるDXソリューションの発展可能性
要約
- 新型コロナウイルス感染症拡大を受け、2020年4月10日、オンライン診療を全面的に認める時限的・特例的措置が発令された。医療機関や保険薬局はオンライン診療とオンライン服薬指導への対応を急速に進めた。
- これに対し、野村総合研究所(NRI)は、医療の需要サイドである患者の利用状況を、アンケートで調査した。その結果、オンライン診療が疾患制限なく受けられるようになったことは広く知られていることが分かった。しかし、その受診率は、電話診療を含め6%程度であった。オンライン服薬指導は0.4%程度と少なかった。
- オンライン診療の最大の利点は、場所を選ばず、患者の予定に合わせて医療を受けられることである。通院にかかる時間的負担を軽減し、治療の継続性を高めることで症状の悪化を防げる。重症化予防により、患者の医療費負担増や、病気による経済的損失を避ける効果も期待できる。オンライン診療の恒久化で適用範囲が見直されているが、現状の議論では「かかりつけ医」による判断で実施が認められる可能性がある。
- オンライン診療が広がる未来の医療では、リアルとネットの患者接点を活用したケアサイクルを通じての医療ソリューションが展開されよう。特に薬局は、対面での接点を活かして患者に最も近い医療拠点としての価値を高めていくことが重要で、薬局が、オムニチャネルで患者に医療DXを提供するプラットフォームとなれるものと考える。
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