CONTENTS
- コロナ禍の生活者変化
- 変わる消費価値観と「ブランド指名買い」の普及
- 新しいブランド戦略の要諦
要約
- 新型コロナウイルスの感染拡大により、働き方やメディア利用など、消費者のライフスタイルは大きく変わった。また、在宅率の上昇や外出自粛による出費の減少という側面もあり、その反動で高価格帯商材の購入が伸びている。大半の変化が2020年夏までの一時的なものであり、コロナへの慣れにより元通りになりつつあるが、デジタルサービスの利用は拡大を続け、購買チャネルではネットショッピングの利用が加速している。
- 野村総合研究所(NRI)が提唱する「4つの消費スタイル」は、1回目の緊急事態宣言発出時には「利便性消費」が減少し「安さ納得消費」が増えたものの、この変化は長くは続かなかった。一方、外出自粛の出費減による反動買いで高品質の豊かさを味わった経験などから「品質重視」の価値観が、ネットで購入した商品の失敗経験などから「いつもの重視」の価値観が、消費者全体に定着しつつある。また、ネットショッピングの拡大で、あらゆる選択肢から自社商品が選ばれるために「ブランド指名買い」の重要性が高まっている。
- 「品質重視」「いつもの重視」の定着と、「ブランド指名買い」の重要性の高まりに伴い、あらためてブランディングが注目されている。ブランディングは、名称認知だけでなく、明確かつ揺るぎないイメージの構築が肝となる。ブランドイメージは日々のあらゆる接点で形成される。拡散情報も飛び交う市場でブランドイメージを確立するためには、すべての人にすべての接点で共通のイメージを持ってもらう、ブランドイメージの一貫性担保が必要である。
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