CONTENTS
- クッキーレス時代の到来
- 代替手段としてのコンテキストマッチング広告
- コンテキストマッチングとは
- 興味属性をベースにした広告の意義
- クッキーレス時代への備え
要約
- 2021年末頃、ユーザーが複数のWebサイトで登録した情報や検索・閲覧した履歴などの情報を一つのIDに集約し、インターネット広告関連事業者などが流通させた「サードパーティークッキー」の利用が不可能となる(クッキーレス時代)。このことで多くのインターネット広告は、ユーザーとその行動を今までのように「狙い撃ち」できなくなり、広告の効果が低下する。独自に大量の個人(行動)情報を保有するSNSに広告を集中する選択肢もあるが、需要の高まりによる広告枠の高騰でコスト対効果という観点で見合わない状況が予想される。広告主である企業はより有効な手段を検討する必要がある。
- クッキーレス時代の代替手段として期待される広告手法が、「コンテキスト(文脈)マッチング」である。この方法では、広告が掲載されるページと広告によって誘引されるページとの「相性」を分析して、広告主の希望するターゲットにマッチングする。ユーザーの興味属性をキーにして広告のターゲティングを行う点が従来とは異なる。
- これまでインターネット広告は、クリックの有無に重きを置きすぎた結果としてユーザー体験の劣化が問題となっていた。コンテキストマッチングによってユーザーの興味属性をベースにした広告が主流になれば、この問題を解決することにつながる。
- 企業はクッキーレス時代の到来に備えるため、①コンテキストマッチング広告による興味属性情報の収集・分析、②インターネット広告から誘引してきたユーザーと長期的な関係を構築する施策、③AIエンジニアやデータサイエンティストといった人材リソースの再配分、を検討する必要がある。
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