CONTENTS
- ディスクリート型製造業におけるDX事例をプロセス型製造業にも適用できるという幻想
- プロセス型製造業が目指すべき生産領域DXの方向性
- プロセス型製造業のDX推進施策
- DX推進における経営の役割
要約
- プロセス型製造業における工業化・生産工程におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進は、ディスクリート型製造業の事例をそのまま適用することはできない。プロセス型製造業では、流体を扱うために工業化という工程が必要であることと、制御による不確実さを扱っている点が、DXを困難なものにする要因である。
- 一方、プロセス型製造業においても、データを適切に扱うことで制御を高度化することは有用な取り組みである。従来、職人が経験で制御していた運転を、新たなデータ取得とAIによる制御で、より高レベルの制御が可能となってきた。
- 人間の制御からAIによる制御へとプロセス型製造業が移り変わることで、従来の大規模バッチによる大量生産方式から、多品種少量生産を品質と経済性を保ったまま事業を変革する方向性を提示する。
- 現実のDX推進は、不連続な変革を連続して進む必要がある。DXへの変革を進めるためには、クラウド環境を適切に利用することと、真の意味でデータを利用可能な状況とすることが不可欠である。
- 産業側からのDX人材育成は当然必要であるが、さらにIT側のDX人材を融合する体制をつくることで、技術と知識を組み合わせたデータ駆動型のプロセス型製造業への変革が可能となる。
- 企業として、DXのゴールを示すのではなく、各々の現場で取り組まれるDX活動そのものを支援することが、取り組みに求められる普遍的な姿であろう。
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