CONTENTS
- 製造業DX推進を阻害しているボトルネック
- ITインフラ改革を呼び起こす第三の組織
- 攻めの情報セキュリティ基準・ITインフラ実装に向けた実践ポイント
要約
- 現在、大手企業の多くの工場では、制御系(OT系)ネットワークを情報系(IT系)ネットワークから分離した「閉じた工場」となっている。これは、高可用性を最重視するOT系を外部から守るための標準的なネットワーク構造といえるが、製造現場におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)推進においては、この分離構造がDX推進のボトルネックとなっている。
- OT系ネットワークの分離構造は、情報セキュリティ基準などのルールに基づいて運用されているが、長期にわたって見直しが入らず、閉じた工場構造を硬直化させる原因となっている。
- 製造業DX推進では、分析基盤へデータを送ることから始まるが、元データは分離された閉じた工場の中にある。加えて、高可用性重視のOT系では、システム停止の可能性となる脆弱性のスキャンや各種パッチ適用なども実施できないケースが多く、そもそも外部と安全にネットワーク接続できる素地がない。
- 「高可用性のためのOT系分離」と「DX推進のための接続」という相反する要件に対応するには、「ITインフラの構造改革」と「攻めの情報セキュリティ基準策定」が必要である。
- 加えて、DX活動を進めるために最初に動くべき組織は、従来の情報システム部門ではなく、新たにDX活動を推進・リードするために組織化されたDX推進中核部門である。
- 最後に、DX推進中核部門が果たすべき役割や、ITインフラ構造改革が動き出した場合に必要となる「攻めの情報セキュリティ基準策定」ならびに「ITインフラデザイン」の二面から具体的な実装ポイントを示す。
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