CONTENTS
- イノベーションの創出を目的とした産学連携の在り方の変化
- 「ビジョン・ドリブン」の産学連携のコンセプト
- 「ビジョン・ドリブン」の産学連携の実現を阻む三つの障壁
- 「ビジョン・ドリブン」の産学連携の実現に向けた活動のポイント
- 最後に:無形資産への投資を急ぎ進めるべき
要約
- 近年起きているグローバルの環境変化に対して企業が戦略を大きく転換するためには、企業が実現する社会のビジョンに基づき、10年・20年以上のタイムスパンで戦略を策定する「バックキャスティング型」のアプローチを採用することが重要である。
- 経営戦略に連動する形で、研究開発を通したイノベーション創出に関しても、ビジョンに基づき多様なステークホルダーを巻き込みながら推進することが求められる。このような社会・企業の要請の変化に伴って、産学連携の在り方も「ビジョン・ドリブン」へと発展する必要がある。
- 「ビジョン・ドリブン」の産学連携とは、ステークホルダー共通のビジョンに基づき社会実装する製品・サービスを定義し、その社会実装に必要な機能・活動、その獲得・実施の方法を構想し、推進していく活動のことをいう。
- 産学連携を取り巻く現下の状況も踏まえた「ビジョン・ドリブン」の産学連携の実現のポイントは、「ステークホルダー共通のビジョンを構築する場の設定」「社会実装に必要な情報のデジタル化による共有の加速」、そして「多様なステークホルダーを取りまとめプロジェクトを推進するプロデューサーの配置・育成」である。
- これらのポイントは、いずれも無形資産の形成を必要とするものである。産学連携を通したイノベーション創出を加速させるために、今一度、無形資産の形成に着目すべきである。
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