CONTENTS
- はじめに
- 海外において原紙・パルプの物流にRFIDを活用する事例
- 日本の段ボール生産のサプライチェーン
- レンゴーにおける段ボール原紙の物流へのRFIDの活用
- おわりに
要約
- トラック運転手が不足する中で、紙・パルプは荷待ち時間の長い輸送品目の一つとされており、その荷主は物流の効率化を求められている。そのような中で、段ボール原紙の物流をRFIDを活用して効率化する動きが見られる。
- 海外でもいくつかの種類の原紙・パルプの物流にRFIDを活用する事例がある。日本で段ボール原紙の物流にRFIDが活用され始めた背景には、日本の段ボール生産のサプライチェーンにおいて、少数の大規模な段ボール原紙工場から多数の小規模な段ボール工場に段ボール原紙が供給される傾向が見られることがある。
- 日本でいち早くRFIDを活用したのはレンゴーである。レンゴーは、日本の段ボール原紙のサプライチェーンの構造に対応したRFIDの活用方法をつくっている。
- 海外では原紙を巻き取る紙管にRFIDタグをつける事例も見られるが、日本では、RFIDタグを出荷先の段ボール工場から回収して再利用することが難しく、レンゴーではRFIDタグを原紙の側面に貼り、段ボール工場で使い捨てにしている。段ボール工場で出た端数原紙にもRFIDタグを貼り、使い捨てにしている。
- 段ボール工場の多くは複数の企業から段ボール原紙を調達している。RFIDタグの相互利用が可能となるよう標準化を進めつつ、段ボール原紙にRFIDタグをつけて物流を効率化する動きがレンゴー以外の企業にも持続的に広がり、トラック運転手不足対策に息長く寄与することが期待される。
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