CONTENTS
- 不確実な時代の到来と国の競争力
- スイスに注目すべき理由
- 本特集の構成と変革のロードマップ
要約
- 世界の不確実性や国民の不安が高まる中、高い「魅力度」を発揮する国に資金や人材が流入している。その代表国がスイスである。スイスは経済社会全体が「クオリティ戦略」を追求することで国の競争力を高めており、日本はそこから学ぶべきである。
- 日本とスイスの産業構造を見ると、GDPの産業別比率は類似しているが、産業別の労働生産性、あるいは企業レベルで見たROEはスイスの方が圧倒的に高い。このギャップを生み出しているのがクオリティ戦略である。クオリティ戦略は、製品・サービスだけでなく、人材、制度・インフラ、クオリティ・オブ・ライフと多岐にわたっている。
- 日本は特に人材面でのクオリティ戦略を基軸に変革を進めるべきである。スイスの職業訓練制度を参考に、たとえばIT分野から国内での高度人材育成を進めていく。さらに、スイスのように外国から高度人材を引きつけるために、デジタルノマドビザのような仕組みの導入も検討すべきである。
- 日本にとっての「新しい資本主義」は、さまざまなデジタル技術を活用しながら、スイスのように市民、企業、国・地方が多面的にクオリティを追求し、それによって企業の高収益化と人材の高度化、市民の高いウェルビーイングが同時に達成されている、という姿である。
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