CONTENTS

  1. 企業におけるDX人材の重要性
  2. DX人材育成戦略とその要諦
  3. 企業における先進事例
  4. 今後の発展の方向性

要約

  1. 企業で推進されるデータ利活用の取り組みでは、DX人材(データを活用してビジネス変革を実践する人材)の不足に対する問題意識が非常に高い。DX人材不足は、単に供給が足りていないだけではなく、実際の業務を見据えたスキル習得手段が少ないことや、全社としての人材変革の難しさにも起因している。
  2. データ利活用の実現に必要なDX人材育成戦略では、DXの事業戦略(DX戦略)から一貫した形で、求めるDX人材の定義・個別の教育コンテンツ・業務での実践方法などを検討することが重要である。各取り組みを実際に進める際には、施策の見直しと改善を繰り返すサイクルを構築し、徐々に全社的な活動へと変化していくことがポイントである。
  3. 本論考で提示する先進事例では、上記の要素を満たしながら人材育成の取り組みを進めている。具体的には、ビジネスでのデータ利活用実現を念頭に置き、現場業務の課題解決からスタートする段階的な全社浸透や、実際のプロジェクトに入り込んで分析技術を学ぶPBLプログラムなどを実施している。
  4. ただし、ビジネス環境の変化や技術の進歩が激しい環境では、企業にとって必要なDX人材の役割とスキルは常に変化していく。したがって、各取り組みは一意的にゴールが決められた単発的な活動ではなく、継続的に改善しながらDX人材育成を進めていくという意識を持つことが必要である。

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執筆者情報

  • 坂 拓弥

    CXコンサルティング部

    シニアコンサルタント

  • 藤本 凌太朗

    CXコンサルティング部

    コンサルタント

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