CONTENTS
- 新たな局面を迎える組織・人材マネジメント
- 社内人材市場の形成という解:Talent Marketplace
- NRIでの実践例
- Talent Marketplaceの課題と実践論
- Talent Marketplaceの可能性
要約
- 人材を企業の資本の1つとして重視し、事業戦略と人材戦略の連動を図る人的資本経営が注目されている。データドリブン・エンタープライズへの変革において、人材マネジメントをデータドリブンに行うことで、人的資本を最大限に活用する経営が実現できる。
- しかし、事業戦略と人材戦略の連動は容易ではない。VUCAといわれる事業環境と、人材の多様化・流動性向上が進む中、従来の中央集権型の経営・組織・人事では急速に変化する現場を捉え切れず、臨機応変に高精度な意思決定を下すことは難しい。
- この課題解決のためさまざまなテクノロジー活用の可能性があるが、中でも、社内人材市場の形成により人材と業務がニーズに基づき最適マッチする「Talent Marketplace」が注目されている。「事業戦略の遂行に必要な業務」と「人材個人の能力・実績・意志」を自律的に結びつけることで、現場起点での事業戦略と人材戦略の連動を実現している。
- 野村総合研究所(NRI)では、Talent Marketplaceを独自開発・実証し、一事業部(約750人所属)の部署異動公募における応募者を10倍、マッチング者を7倍に増加する効果を得た。市場となる社内Webサイトを構築し、既存タレマネツールからの情報と新たな現場入力情報を活用したAIレコメンドと、現場希望・人事制約を最大限に満たすマッチングアルゴリズムにより、人材配置の最適化案を出力することができた。
- 本稿では、先進企業・組織やNRIでの実践事例を紹介しながら、Talent Marketplaceを実現する考え方と具体策を論じたい。
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