CONTENTS
- 日本企業における人的資本の問題点
- 先進事例
- 人的資本を強化するために
要約
- 日本企業は、中長期視点の経営が強いといわれていた成長期から失われた30年といわれるバブル崩壊以降、十分な人材への投資をしてこなかった。人材についてはコストという意識が強く、PLの視点から考えてしまう傾向があり、十分に投資することができなかった。日本企業が持つ人的資本についての問題点として、①経営戦略と人材戦略の不一致、②人材を囲い込むことによる未発達な人材市場、③低いエンゲージメントレベル、④個人のキャリア意識の乏しさ、⑤形式的なD&Iの捉え方、が挙げられる。
- 先進事例として、ソニーグループ、日立製作所、オムロンを取り上げる。経営戦略、事業戦略を実現するための人材戦略を持ち、継続的な人材投資、人材流動化、S&Iに取り組んでいることなどについて述べる。
- 日本企業が人的資本経営を強化するための方向性をまとめる。その方向性として、①人材戦略の確立、②成長機会の付与と流動性の確立、③D&Iの阻害要因の明確化と教育の推進、④ストーリー性のある開示の実施、の4点が挙げられる。
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