CONTENTS
- 日本のスタートアップエコシステムの現状
- スタートアップエコシステム形成の要諦:主要ステークホルダーとフレームワーク
- シリコンバレーとニューヨークから見るエコシステム成立の要件
- シリコンバレーとニューヨークから何を学ぶか
要約
- 日本政府は、「スタートアップ育成5か年計画」を2022年に策定し、スタートアップ投資を2027年度に10倍超とすることを目指している。この計画の実現に当たり、スタートアップエコシステムの形成が重要としている。
- スタートアップエコシステムとは起業家、大企業、リスクキャピタル、大学、政府の5つのステークホルダーが相互につながり、協力関係を保ちながら継続的にイノベーションおよびスタートアップが輩出される場を指す。このステークホルダーの観点で、グローバルスタートアップエコシステムランキングで、1、2位にランクインしたシリコンバレーとニューヨークの成功要因を分析した。
- シリコンバレーはスタンフォード大学を中心とした産学連携の深化と並行して、政府による投資・政策を通じたサポートがあり、リスクキャピタルも引き寄せられたことなどから現在のエコシステムが形成された。ニューヨークはリーマンショック後の雇用創出のために市政府が戦略的にエコシステムを立ち上げた。
- 政府はエコシステム立ち上げに大きな役割を担うが、世の中の流れと地域の実情を踏まえ全体像を描いたうえで、実行は極力民間に委ねる形式が効果的と考えられる。その第一歩として、大学の機能強化、各ステークホルダー間の連携強化を通じた起業推進を進め、起業しようと思えば本当にできる水準の大学教育とサポート体制をトップダウンで有言実行で整えることが重要と考えられる。
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