CONTENTS
- バリューベース・ヘルスケアが目指す社会像
- バリューベース・ヘルスケア実現に向けた異業種連携の必要性
- バリューベース・ヘルスケア実現に向けた異業種連携の実現アプローチ
要約
- バリューベース・ヘルスケアが実現した世界では、インセンティブ付与を伴う罹患前・治療後への介入、実際の効果や患者の主観的状態を考慮したアウトカム評価の導入が行われる。これにより、罹患率・重症化率の減少に伴う医療費の削減を達成しながら、過剰なコスト削減を抑制できる点が最大のメリットである。
- バリューベース・ヘルスケアを実現するための新たな枠組み形成として、①アウトカムを評価するための指標・ロジックの統一、②治療に対する新たな支払い概念の導入、③アウトカム評価のためのデジタル基盤の構築、が必要要件となる。また、現実的に考えてアウトカム評価を一気に導入するのは困難なため、まずは既にプロトコルが確立し始めている治療領域から導入し、エビデンスが蓄積されれば徐々に予防・予後領域でもアウトカム評価を導入することになる。
- また、上述した課題に加えて幅広いステークホルダーとの連携が必要不可欠となる。このような複雑化した社会課題解決に対して、先行している成功事例(SDGs、TCFD提言)の示唆から、3つのバリューベース・ヘルスケア特有の追加課題として、評価・格付機関の充実、医療機関による情報開示と評価結果活用の枠組み設定、全世代へのヘルスケア教育の徹底、があり、これらの課題に道筋をつけるためにはイネーブラーによる構想策定が必要と考える。
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