ASEAN主要市場であるタイとインドネシアは、「100万台の罠」にはまっている。両国に共通する要因は、中間所得層の購買力の伸び悩みにより、市場が頭打ち状態ということである。日系メーカーは、将来的なASEAN域内市場の成長を見込んで2010年代初頭に生産能力を増強したが、市場が頭打ちになり、供給過多に直面している。2020年代以降、各国の電動自動車(EV)の産業奨励策により、中国系メーカーが進出し、90万台以上の生産能力が加わる。その結果、域内での需給バランスが崩れ、コスト競争が一層激化することが危惧される。

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執筆者情報

  • 山本 肇

    野村総合研究所タイランド

    プリンシパル

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