CONTENTS

Ⅰ 非認知能力とは
Ⅱ なぜ非認知能力が求められるのか
Ⅲ 非認知能力の活用事例
Ⅳ 非認知能力のデジタル活用における課題
Ⅴ 今後の展望

要約

  1. 「非認知能力」とは、学力やIQなどの「認知能力」とは異なり、主体性や共感性、粘り強さなど人と人がかかわる社会の中で求められる能力であり、昨今再評価されている。
  2. 非認知能力が求められる背景として、社会・経済・技術の動向を捉える。社会の動向として、若い世代に課題解決力や共働力が求められている。経済の動向として、非認知能力も用いた高度なマッチングが期待されている。技術の動向として、AIなどの技術が非認知能力の測定と活用を高度化している。
  3. 非認知能力のデジタル活用事例として、3 つの領域を取り上げる。1 つ目は人材マネジメントで、ゲームやAIを用いた非認知能力の測定を採用プロセスに導入した事例。2つ目は教育支援で、AIを用いて生徒の非認知能力を測定する実証実験の事例。3 つ目のマーケティングは、非認知能力を取り入れたAIペルソナによるシミュレーションで、調査の効率化と施策効果の拡大を図った事例である。
  4. 非認知能力のデジタル活用は、人間の意思決定の支援として有望だが、AIの活用と同様にプライバシー侵害などのリスクへの対応が求められる。加えて、人間の安心感を担保する必要がある。
  5. 将来は非認知能力がAIアバターに反映され、時間や場所にとらわれずマッチングや意思決定の支援を行うことが期待される。生産性の向上から、日本の人口減少の新たな解決策となる可能性がある。

PDFファイルでは全文がお読みいただけます

全文ダウンロード(PDF:774KB)

執筆者情報

  • 槇 克久のポートレート
    名前
    槇 克久
    所属・職名
    ITアーキテクチャーコンサ ルティング部長

※組織名、職名は現在と異なる場合があります。

購読に関するお問い合わせ先

年間購読をご希望される方は、下記問い合わせ先へお願いします

NRIフィナンシャル・グラフィックス
戦略マーケティング部
Tel:03-5789-8251(平日9:30~17:00) Fax:03-5789-8254

※FAXでのお問い合わせは下記お申し込み用紙をご使用ください。

お申し込み用紙ダウンロード(236KB)