CONTENTS

Ⅰ 背景
Ⅱ レガシーシステム問題解決のあるべき姿
Ⅲ サステナブルな問題解決への取り組み事例
Ⅳ 経営としてのレガシーシステム問題への向き合い方
Ⅴ まとめ

要約

  1. デジタルトランスフォーメーション(DX)実現に向けて各社がレガシーシステム問題に取り組んでいるものの、一過性の対応に終始し、再びレガシー化してしまうケースが発生している。
  2. レガシーシステム問題への対策の推進では、短期的な対応や全体を統括する体制の欠如、意思決定の困難さがしばしば課題となる。
  3. また、レガシーシステム問題の根本解決には情報システムの構造を抜本的に見直すことが必要だが、コストやリソースの制約から暫定対応を選ばざるを得ない場合がある。経営陣が異なる意見を持つ中で、最適な方向性を決定する難しさが企業経営にとって大きな課題である。
  4. これらの課題を克服するために、中長期視点、全体構造視点、ステークホルダーマネジメント視点を持った、「エンタープライズアーキテクト(EA)」の役割が重要である。欧米企業ではEAが中心となったレガシーシステム問題の解決が進んでいる。
  5. レガシーシステム問題を経営課題として位置づけ、中長期的かつ組織的に対処するには、現行システムを可視化して目指すべき姿を提示し、経営全体で合意しつつ、予算の継続的確保や疎結合化、継続的なガバナンスを行うべきである。
  6. 日本企業もEA体制を整えて、平時から組織的・持続的にレガシーシステム問題へ取り組むことが重要である。

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執筆者情報

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    名前
    遠藤 正秀
    所属・職名
    ITマネジメントコンサルティング部
    グループマネージャー
    プロフィール

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