CONTENTS
Ⅰ これまでの日本のスタートアップファイナンス
Ⅱ 将来に向けたスタートアップファイナンスの課題仮説
Ⅲ 海外事例から見るVC以外の資金提供主体が活躍する可能性
Ⅳ これからの日本のスタートアップファイナンス拡充に向けて取り組むべき方向性仮説
Ⅴ おわりに
要約
- 国内のスタートアップファイナンスは過去10年、成長のトレンドにあり、日本のスタートアップ・エコシステムの成長に大きく貢献してきた一方で、トレンドは変曲点にあり、かつ政策などの量的な目標を踏まえると、従来のスタートアップファイナンスからさらに一歩踏み込んだ非連続的な進化が求められている。
- 諸外国のスタートアップ・エコシステムでは、米国型のベンチャーキャピタルが主導するスタートアップファイナンス拡充がベンチマークされることが多いものの、その成立要件などは米国の特殊な背景があったと考えられる。
- 欧州(フランス・ドイツ)やアジア(シンガポール・韓国)には、特徴的なスタートアップファイナンスで成長しているエコシステムも存在する。
- これらの事例を踏まえ、国内のスタートアップファイナンス環境が今後、非連続的な成長を達成するには、資金調達手段の多様性と成長段階を鑑みると、「エクイティの出し手多様化」「レイターの資金拠出拡大」「デット性の資金供給の増加」「M&Aなど、エグジットの多様化」の4つの方向性が考えられる。
- 他方、各方向性の実現に向けては、依然、いくつかの課題も存在しており、資金調達/拠出の当事者はもちろん、行政を含むエコシステムのステークホルダー全体での意識アップデート、取り組みの推進が求められる。
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- 名前
- 笹森 宥穂
- 所属・職名
- 社会システムコンサルティング部
コンサルタント
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- 名前
- 白石 勇太郎
- 所属・職名
- 金融コンサルティング部
シニアコンサルタント
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