CONTENTS
Ⅰ はじめに
Ⅱ なぜ研究者による起業や新規企業への参画が重要になるのか
Ⅲ 研究者による起業や経営参画を妨げる要因
Ⅳ 研究者による起業を促進するためのアプローチ
Ⅴ 終わりに
要約
- 大学の研究者による起業は、革新的な技術を活用したイノベーション創出において重要な役割を果たす。特に、革新的な技術の事業化や社会課題の解決に寄与することが期待されている。実際に多くの大学発スタートアップのCEO・CTOが大学の研究者や博士課程の学生といったバックグラウンドを持つ。
- 一方で、研究者が起業する際には、副業・兼業規程や利益相反の問題、インセンティブの欠如など、さまざまな障壁が存在する。これらの障壁を解消しなければ、今後、大学発スタートアップの創出が停滞する可能性がある。こうした、大学の組織やアカデミアの文化に起因する課題についてはこれまで十分な検討がなされてこなかった。
- 研究者の起業を促進するためには、大学の教育や文化醸成だけでなく、制度やインセンティブの整備が必要である。本稿では、起業後一定期間内に経営管理人材を見つけることを条件に起業を承認するアプローチ、シニア研究者をターゲットとした起業促進、大学・研究者それぞれのインセンティブ設計といった方策を提案する。
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- 名前
- 本田 和大
- 所属・職名
- 社会システムコンサルティング部 社会イノベーション政策グループ
シニアコンサルタント
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- 名前
- 鶴田 爽
- 所属・職名
- 社会システムコンサルティング部 社会イノベーション政策グループ
コンサルタント
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