CONTENTS
Ⅰ 社会実装で大学に求められる「コーディネーター」から「イネーブラー」への転換
Ⅱ 社会実装を担う大学に求められること
Ⅲ 大学のイネーブラーへの転換に向けた方策
Ⅳ 社会課題解決に向けてイネーブラーに転換した民間企業の取り組み
Ⅴ 最後に:求められる「大学経営の覚悟」
要約
- 研究成果の社会実装を実現するために、大学は、事業会社などに研究成果を橋渡しする「コーディネーター」から、社会実装に向けた全体構想を描き、外部連携などを図りながら各要素を充足する活動を主導する「イネーブラー」に役割を転換することが求められる。
- イネーブラーに転換するために、大学は、重点分野に関する産業界の動向を把握し、必要に応じ研究戦略を見直す「研究戦略ポートフォリオ策定・見直し」、社会実装のゴールとゴール実現に向けた道筋を描く「社会実装プランニング」、事業会社、政府といった外部のステークホルダーとの協力関係を能動的に維持・強化する「コミュニティ・マネジメント」に関する機能を強化する必要がある。
- 上記の機能強化、ひいてはイネーブラーへの転換を実現するには、「大学外のプレーヤーとの関係構築」と「大学内への共創機能構築」が重要となる。特に「社会実装を最終的に主として担う企業」候補との共創を見据えた戦略的関係構築を図り、共創を産学連携組織に閉じず、大学全体として行う活動として位置づけ、事業共創を主として担う組織の構築・強化と、プロセスを理解して積極的に協力する学内研究者の基盤構築を進めることが求められる。
- 困難かつ長期的な変革を実現するには、大学経営陣が活動の意義・全体像を学内外に繰り返し伝えることに加え、各種取り組みを責任と権限を与えて推進し、中長期を見据えたマネジメントを行うことが求められる。
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- 名前
- 新治 義久
- 所属・職名
- 社会システムコンサルティング部
シニアコンサルタント
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- 名前
- 吉村 英亮
- 所属・職名
- メドテックコンサルティング部
プリンシパル
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