CONTENTS
Ⅰ 新たな局面を迎えつつあるプロセスイノベーション
Ⅱ プロセスイノベーションの重要性
Ⅲ デジタル技術を活用したプロセスイノベーションの4類型
Ⅳ 企業においてプロセスイノベーションを実現するための要諦
Ⅴ 政府として求められる対応
Ⅵ おわりに
要約
- 日本の産業界、特に製造業は、多発する品質問題、海外企業との競争激化などの問題に直面しており、ますます深刻化する人手不足、海外企業と比較したシステム不足といった不安要因を抱えている。
- 不安要因への対応として、デジタル技術を活用したプロセスイノベーションを推進することが重要となる。これまでは各社がそれぞれ独自にデータ活用の高度化を図る取り組みが主流であったが、最近では社外と連携したデジタル活用やArtificial Intelligence(AI)技術の発達を取り込んだ取り組み事例が生まれ始めている。
- プロセスイノベーションは、業界横断型プロセスイノベーションとして「垂直プラットフォーム活用型」「水平プラットフォーム活用型」、企業内プロセスイノベーションとして「AI活用型」「リソース多様化型」の4つの類型に整理される。
- 企業がプロセスイノベーションを実現するためには、「目指す姿の具体化」「体制構築」「合意形成」が重要である。特に活動初期フェーズにおいて目指す姿を適切に具体化するとともに、実行力のある体制を構築することが求められる。
- 日本政府としても、プロセスイノベーションを後押しすることで日本企業による不安要因への対応を促進することが重要である。加えて、ソフトウエアの重要性がますます高まると想定されることから、政府としてIT人材の育成支援を拡大する必要がある。
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- 名前
- 和田 尚之
- 所属・職名
- 社会システムコンサルティング部
シニアコンサルタント
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