脱炭素化の潮流が強化される中で、各企業は排出削減努力を一層進めている。その一方で、残余排出に対してはカーボンクレジットによるオフセットが注目されている。カーボンクレジット市場は、今まではボランタリー市場を中心に発展してきたが、品質基準などが一律に定められていなかったことに加え、クレジットの過剰発行などを理由にグリーンウォッシュであるとの批判を受けることもあったため、多くの日本企業はカーボンクレジットの調達を躊躇してきたというのが実態であった。