CONTENTS
Ⅰ インドの医療機器ビジネスを取り巻く環境の整理
Ⅱ インド医療機器市場の成長背景とプレーヤーの概観
Ⅲ インド医療機器市場の成長見通し
Ⅳ 日本企業の参入・成長機会と市場の攻略方法
Ⅴ 最後に
要約
- インド国内の医療機器市場は大きく拡大し、2020年から2023年の年平均成長率は15%、市場規模は2013年約31億米ドルから2023/2024年度に120億米ドル超へ。中国メーカーの台頭など競争環境が急変する中でも、高成長が続くインドを起点にグローバル展開を図る戦略的重要性が高まりつつある。
- 成長の背景には、所得増加やNCD患者・保険加入者の増加といった需要面に加え、政府の規制整備、FDI規制緩和、PLI、関税優遇、公共調達改革など総合政策があり、グローバル・ローカル双方の域内生産投資を促進している。
- 中国は国産化・イノベーション政策でコア部品まで現地製造し輸出とブランドを拡大。インドも研究開発の推進や人材育成・メディカルパークの整備などを通じて輸入依存部品の国産化と新興国向けローカライズを推進する環境が構築されつつある。
- インドはAI・クラウド連携、遠隔診断などデジタル医療機器の開発基盤も整備され、先進国・低中所得国の双方を対象にした輸出振興政策を開始。今後はローエンドからハイエンドまで幅広い製品を世界に供給する生産・輸出拠点化を目指す。
- 有望分野は画像診断装置、透析機器、関節・歯科インプラント、体外診断用医療機器・医薬品(IVD)、コンシューマーウエアラブルなど。日本企業は高信頼性・品質、IoT/AI活用能力を強みに、現地ニーズと政府支援スキームを組み合わせ、段階的に市場浸透・グローバル拡張を狙うことが可能である。
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