CONTENTS
Ⅰ スマートビルの定義と国・企業としての重要性
Ⅱ ビル業界を取り巻く環境変化
Ⅲ スマートビルが普及するための課題
Ⅳ スマートビルの普及に向けて取るべき方策
要約
- スマートビルは、国家に対しては人手や資源など限られたリソースの効率的な活用を支え、また企業に対しては利便性や快適性など建物の新しい付加価値をもたらすとともにさまざまな事業機会を創出していることから、重要性が増してきている。
- スマートビルの普及を加速させる環境変化は、慢性的な人手不足・高齢化の進行、AI・テックの進化、認証制度の出現・既存規制の変化、発注プロセスの変化、施主のニーズと実現手段の多様化、MSI(Master System Integrator)の台頭、異業種による参入と、大きく7つのメガトレンドに整理される。
- しかし、ビルのスマート化が積極的に推進されるためにはいくつかの課題があり、課題が絡み合うことで負のサイクルを形成しかねない状況にある。スマートビルの促進にブレーキがかかることが懸念され、サイクルを好転させるには企業・業界・国の三者が協働して取り組むことが必要となる。
- 企業について、ビルオーナーは長期的かつ単独のビルにとどまらない視点で投資検討を行うこと、テナントは快適性・利便性などの定性的な付加価値を加味して入居検討すること、ソリューション提供者は将来的なデファクトスタンダード化に向けて今は導入棟数の確保を狙って事業展開すること、がそれぞれ求められる。
- また、企業を支える業界団体については、スマートビル認証に関する取り組みの拡大、国については認証へのインセンティブ制度の設置が、今後は求められる。
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- 名前
- 榊原 渉
- 所属・職名
- コンサルティング事業本部
パートナー
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- 名前
- 又木 毅正
- 所属・職名
- エネルギー産業コンサルティング部 重電・エンジニアリング・建設ドメイン
ドメインリーダー
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- 名前
- 三浦 俊一
- 所属・職名
- 事業共創コンサルティング部 事業開発・推進グループ
シニアコンサルタント
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- 名前
- 友野 つぼみ
- 所属・職名
- エネルギー産業コンサルティング部 重電・エンジニアリング・建設ドメイン
コンサルタント
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