CONTENTS

Ⅰ MSIとは
Ⅱ 欧米におけるMSIの登場
Ⅲ 日本におけるMSIのあり方
Ⅳ 終わりに

要約

  1. デジタル化の急速な発展を背景に、スマートビル化が進展することにより、ビルに導入されるシステム・ソリューションは加速度的に複雑化している。その中で、ビルシステム・ソリューションの導入コンサルティングからSI、竣工後の運用に至るまで一貫してサポートするMaster System Integrator(MSI)の存在が重要となっている。
  2. このMSIについて、欧米では、シュナイダーエレクトリック、シーメンス、ハネウェル、ジョンソンコントロールズの計装大手4社がその機能を担っている。各社の狙いは、SIビジネスそのものの提供による収益化にある。加えて、MSIの根幹機能はビルにとどまらない活用が可能であることから、各社はアセット横断での事業展開も見据えている。各社の取り組みは欧米にとどまらない。中東・インドへの進出は一定程度進んでおり、昨今では東南アジアにも足がかりを持ち始めている。
  3. 日本はアズビルが計装事業領域において高いシェアを有することもあり、計装大手4社による事業展開が他国に比べて少なかった。結果として、日本国内では、こうした計装大手の動きに対して、通信系事業者によるMSI化のほか、日本型MSIが台頭するなど、異なる動きが見られる。
  4. 日本型MSIの成功に向けては、独立行政法人情報処理推進機構のデジタルアーキテクチャ・デザインセンターがスマートビルガイドラインを整備しているように、業界横断の議論によりMSIの機能を定義し、分業制によりMSIの役割を補完することが重要である。

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執筆者情報

  • 小林 直弘のポートレート
    名前
    小林 直弘
    所属・職名
    エネルギー産業コンサルティング部 重電・エンジニアリング・建設ドメイン
    シニアコンサルタント

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