CONTENTS

Ⅰ サステナビリティ関連テーマにおける水資源保全の位置づけ
Ⅱ 水資源に関する企業価値・事業評価についての国際動向・検討状況
Ⅲ 企業に求められる対応

要約

  1. 企業が対応すべきサステナビリティのアジェンダは多角化している。国際的な枠組みにおいては、水資源の保全は「投資家による開示・コミットメント要請」のフェーズにあり、企業にとっては経営レベルの課題として位置づけられる。
  2. 企業の情報開示スキームでは、水関連の項目がすでに設けられている。また、水リスクのスチュワードシップの創設など、金融機関・機関投資家によるセクター別の水リスクと関連した企業価値・事業評価や企業へのエンゲージメントも徐々に進んでいる。一方で、産業界においても自主的なイニシアチブ組成による水リスクや企業会計との関連性の分析、コレクティブ・アクションの実践、指標整理などが行われている。
  3. 水関連の取り組みとしては、まず自社の事業活動と水との関連性の理解や、地域ごとの水リスクの分析が求められる。そのうえで、事業戦略への組み込みにより企業価値向上につながる形での取り組み方針の策定と実施が望ましい。いくつかのセクターではすでに萌芽事例が出てきており、本論考ではSBTNが示すAR3Tフレームワークに基づいて類型整理を行い、今後の展望を述べる。

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執筆者情報

  • 中田 北斗のポートレート
    名前
    中田 北斗
    所属・職名
    エネルギー産業コンサルティング部
    シニアコンサルタント
  • 稲垣 彰徳のポートレート
    名前
    稲垣 彰徳
    所属・職名
    エネルギー産業コンサルティング部
    シニアプリンシパル 電力・NbS担当
    プロフィール
  • 由藤 聖利香のポートレート
    名前
    由藤 聖利香
    所属・職名
    エネルギー産業コンサルティング部
    シニアコンサルタント

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