CONTENTS

はじめに
Ⅰ ロボティクスの現在地
Ⅱ ロボティクス技術の広がり
Ⅲ ロボティクス共進化仮説─人間・組織・社会との相互作用と技術・経営トレンドの影響
Ⅳ 社会実装の壁
Ⅴ 未来を創造する日本企業への提言

要約

  1. ロボットの利用は、製造・物流業での産業用ロボットやAGV・AMRだけでなく、サービス現場での配膳配達ロボットや人と協働するロボットにまで広がっている。さらにヒューマノイドロボットにはその汎用性が期待される。今後ロボットは、短中期(~2030年)では既存用途での導入拡大と高度化が進む一方で、長期(2030年以降)ではロボット特有の形状開発が拡大すると想定する。
  2. ロボットの進化に応じ、人・社会もロボットを組み込んだ発展、すなわち「共進化」していくと仮説を立てる。短中期では、ロボットはソフトウエア、ハードウエアの両輪でプロダクトとして進化する。長期目線では、生成AIや汎用人工知能(AGI)への発展次第では、人との協働最適化提案やその拡大に役割が昇華される可能性がある。
  3. 社会実装における障壁として、①現場従業者のロボットに対する意識(抵抗感)、②費用対効果、③ロボット活用人材、が挙げられる。日本の製造業では、短中期目線でまずは省人化や生産性向上のために企業内でのノウハウ共有やロボットを支える人材育成を行うべきである。また、長期目線でAI進化には実データの共有がカギである以上、企業横断でのデータ連携の協調可能性が模索されるべきである。

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執筆者情報

  • 藤本 赳生のポートレート
    名前
    藤本 赳生
    所属・職名
    Nomura Research Institute America
    Inc. R&C Division Senior Manager, Team Leader of Automotive & manufacturing Group
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    齋藤 貴成
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    グローバル製造業コンサルティング部
    シニアプリンシパル
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    清水 悠花
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    Inc. R&C Division Senior Consultant
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    大田 航起
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    シニアコンサルタント

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