CONTENTS
Ⅰ AIと汎用技術
Ⅱ AIの最新動向
Ⅲ AIの汎用技術への進化
Ⅳ やがて訪れる「3つの波」
要約
- AIは蒸気機関や電気に並ぶ汎用技術となる兆候を示し始めている。また、既存のインフラの上に構築でき、自ら教師となり得るなど、過去の汎用技術と比べて急速に普及する可能性が高い。しかし、キャリア初期の若年層の雇用の減少やAIの悪用によるサイバー攻撃の高度化など、負の側面への対策が必要になる。
- フロンティアモデル(最先端のAIモデル)は、モデルの巨大化と効率化が進んでいる。一方で技術の裾野は、大規模モデルによる「垂直統合」から小型高性能なオープンモデルを活用しAIと外部システム連携の仕様を標準化するMCPに支えられた「水平分業」へと広がりつつある。AIは公共性の高い「大きなAI」と生物のような多様性を有する「小さなAI」が連携する「AIのネットワーク化」の時代を迎えている。
- AIの近年の進化は、コンピュータやインターネットがたどった歴史に酷似する。現在は、コンピュータがインターネットに接続した瞬間に近しく、AIはインターネットの「新たなユーザー」となり、AIのためのサービスが生まれようとしている。将来的には、フロンティアモデルの性能差は縮まり、コモディティ化が進む。そしてAIは汎用技術となり、電気と同様のユーティリティー事業となっていくだろう。
- AIの汎用技術化の過程で、社会に大きなインパクトを与える「3つの波」が到来する。第1の波(2026~2027年)は「AIのデジタルへの接続」である。「AIのWeb」が誕生し、既存のシステムが「人とAIのためのシステム」へと再定義される。第2の波(2027~2030年)は「AIのフィジカルへの接続」であり、AIが実世界に染み出し、モノを高度化する。そして、第3の波(2030~2035年)は「AIによる動力革命」であり、世界モデルを持つAIが汎用ロボットと融合し、かつての情報革命ではなし得なかった「第2の産業革命」をもたらし、労働力のあり方を抜本的に変革するだろう。
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プロフィール- 名前
- 長谷 佳明
- 所属・職名
- 未来創発センター 未来社会・経済研究室
チーフストラテジスト
※組織名、職名は現在と異なる場合があります。
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