CONTENTS

Ⅰ 今後10年で日本の製薬企業が直面する問題
Ⅱ 製薬企業として取り組むべきトランスフォーメーションのステップ
Ⅲ トランスフォーメーションを推進するAI活用のレバレッジポイントと前提条件
Ⅳ バリューチェーン別のトランスフォーメーションの具体像
Ⅴ 日本の新薬系製薬企業が創薬を続けるために

要約

  1. 製薬企業はかつてないほど厳しい経営環境に置かれている。経営課題のキーワードはこれまでと同様にInnovation、Global、Productivityであるが、それぞれの成果を生み出すハードルが高まる一方で、財務状況や経営資源の余裕がなくなり、次の失敗が許容できなくなりつつある。
  2. 日本の製薬企業がこの経営環境の下で生き残るには、業務の生産性を高め、バリューチェーンの機能を高度化し、プロセス(ワークフロー)を根本的に再設計するといったトランスフォーメーションのステップを進める必要がある。
  3. 近年、世界中の企業がこれらの変革をDXの目的や活動と位置づけて取り組んできたが、真に変革を遂げるには従来のデジタルでは不十分だった。しかし、AIの進化により、手段・ツールとしてのデジタルの可能性が飛躍的に向上しつつある。
  4. たとえば、製薬企業の研究開発部門では、リアルワールドデータをはじめとする研究開発で活用するビッグデータが整備されることを条件に、AIによって人が処理し切れない情報から、人の思考ではたどり着けない研究コンセプトやターゲットの仮説が生まれる可能性がある。また、実臨床のデータから臨床試験で検証すべきエンドポイントを設定し、そのエンドポイントが設計されたプロトコルに乗せることができるパイプラインを研究や事業開発で構築するという逆算・設計型アプローチに変革されていくだろう。
  5. 製薬企業が創薬を続けるには、製薬企業の経営層がトランスフォーメーションのトリガーを自ら引き、強烈に推進すると同時に、現在の現場の業務を支え、将来の製薬業界を担う20~30代の社員がAIを活用して業務と働き方を変革していかなければならない。

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執筆者情報

  • 工藤 寛長のポートレート
    名前
    工藤 寛長
    所属・職名
    ヘルスケア産業コンサルティング部
    医療・医薬グループ マネージャー
    プロフィール
  • 芦川 仁美のポートレート
    名前
    芦川 仁美
    所属・職名
    ヘルスケア産業コンサルティング部
    コンサルタント

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