金融ITフォーカス 2021年3月号
金融ビジネスにおいて、制度変更への対応、経営の効率化・コスト削減に加え、付加価値の追求が常に求められております。この付加価値の源泉は、金融技術と情報技術の融合によって生まれると考えます。「金融ITフォーカス」は、そういった視点を取り入れ、金融ビジネスが大きく変化していく方向性をわかりやすく伝えます。
発行時期 : 毎月5日発行(原則)
誌型 : A4版・16ページ(通常)
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金融市場
日銀が保有するETFの出口問題に対する関心が高まっている。既に具体的な出口策が多数提案されているが、「各論」が先行し過ぎている点が気がかりだ。まず必要なことは個別具体の「アイデア」ではなく、「大きな方針」である。
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イギリスとEUは年初から新たな通商協力関係を開始した。EUを離脱したロンドン(シティ)の国際金融センターとしての地位を危ぶむ声もあるが、官民あげて経済の変化を先取りしながら金融システムをアップデートしていく姿勢は、依然として世界をリードする金融都市に相応しいといえよう。
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脱炭素社会への移行を支援するための商品・サービスやインフラストラクチャに積極的に資金を配分していくことは、金融機関にとって大きな事業機会と捉えることができる。金融機関には、リスク管理フレームワークと共に、資金移転を行うための資産配分フレームワークが必要になる。
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リテールビジネス
ベビーブーマー世代からジェネレーションX世代・ミレニアル世代へと富の移管が始まろうとするなか、大手ウェルス・マネジメントのモルガン・スタンレーは、株式報酬制度管理やオンライン証券といった新領域へインオーガニックに進出し、「エマージング・ウェルス」を獲得しようとしている。
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デジタルイノベーション
金融領域では近年要求される計算能力が大幅に増加している。この増大し続ける計算ニーズに量子コンピュータが活用できる見通しが立ちつつある。金融業務のコア領域への量子コンピュータの活用は金融機関の競争力を左右するかもしれない。一方でこれまでの古典的コンピュータとは異なる構造を持つ量子コンピュータに対応できる人材育成が重要になるだろう。
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数理の窓
頭髪に比べると眉毛は短い。頭髪はその気になればかなり長く伸ばすことが可能なのに、眉毛は高々1センチくらいで成長が止まり、伸ばそうと思ってもそれ以上は伸びてこない。ただし、このこと自体は不思議でも何でもない。恐らく頭髪と眉毛では成長の限界に差があるのだろうと察しがつく。すなわち、眉毛は一定の長さに達するとそれ以上伸びないという性質があるのだろうと想像できる。
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『金融ITフォーカス』編集事務局
E-mail:focus@nri.co.jp