1958年、フランコ・モジリアニとマートン・ミラーという二人の学者が、「税金や取引コストがないといった理論的条件下では、企業の資本構成は企業価値に影響を与えない」という内容の論文を発表した。つまり、企業価値を債権者や株主、政府といった請求権者の間でどう配分しようと、合計は変わらないと主張したのである。両著者の頭文字をとった「MMの無関連命題」は、企業財務論に革命的なインパクトを与え、二人は後にノーベル経済学賞を受賞した。

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  • 遠藤 幸彦

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