社会実験を通してスマートシティを創る
現在、米国、欧州、中国、アジア、中東など各都市でスマートシティへの取り組みが熱を帯びている。2010年ごろにもスマートシティは世界的に注目を集めたが、都市におけるエネルギー利用の効率化が主課題であり、代表的な重要業績評価指標(KPI)はCO2削減であった。国内では、横浜市、愛知県豊田市、けいはんな学研都市、北九州市がモデル都市となり、中国では、天津エコシティが代表格であった。一方、今起きているスマートシティへの取り組みは、エネルギー利用の効率化のほか、交通、物流、防犯、防災、医療・介護・福祉、観光、地域産業など多くの分野の課題解決や価値向上が期待されての動きである。その成果は、都市に住む住民や外部からの来訪者、経済活動を行う企業にとって、安全、安心、快適、創造的な都市の生活や活動を支えることとなるが、同時に、世界から優秀な人、企業、カネを集める都市間競争にもつながる。
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