“親切な不親切”にみるDXの神髄
○○レス、全自動、時短・・などなど、デジタル化が急速に広まる昨今、さまざまな商品・サービスが「便利・親切」になっている。一方、金融サービスの一部には、この手の流れに逆行するような動きもみられる。例えば、ある信託銀行では高齢顧客向けに「ご自身でさえ簡単には解約できない」厳重に資金を守れる口座提供を開始した。また、とあるQRコード決済は、ATMで現金チャージを行う仕様がある。給料日などにATMから現金を引き出した上で、その場で再び現金をATMに入金しチャージをする、この取引が増加傾向にある。デジタルに慣れた読者からみると一見、無駄・手間な行為にみえるかもしれないがこれは、実は利用者にとっては“必要な不便さ”なのである。
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