本調査研究は、厚生労働省の平成26年度老人保健事業推進費等補助金(老人保健健康増進等事業分)を受けて(株)野村総合研究所が実施した調査研究です。
高齢化が著しく進む我が国において、認知症になっても尊厳ある生活を住み慣れた地域でおくることはますます重要となります。しかし認知症の人の介護は介護者にとって心身の負担となっており、その負担を軽減する観点はもとより、認知症の人への介護の内容や介護者との関係が認知症の人の状態に影響を与えることが知られていることから、認知症の重度化予防等の観点からも、介護者に対する効果的な支援を確立し、広げていくことが必要とされています。
そこで本調査研究では、平成25年度に実施した介護者の実態調査結果の詳細分析を行うとともに、認知症介護者の支援に取り組んでいる市区町村や民間団体にヒアリング調査を実施して取組みの内容・手法等を整理し、効果的な負担軽減策の実施に向けた留意点や課題についての検討を行いました。
調査研究にご協力くださった皆様に感謝申し上げるとともに、ここに報告書を掲載致します。