概要
NRIの「金融市場パネル」は、日中両国の金融経済と政策対応を議論する場として、中国のシンクタンク「中国金融40人論壇」と共同で、2012年から「日中金融円卓会合」を開催している。
6月3日に北京で開催した第7回会合では、「Inclusive Finance」(金融包摂)を取り上げた。中国側からは、中小企業や個人などに対して、FinTechの活用などにより従来よりもコストや内容の面で優れた金融サービスが提供されるようになった状況や、こうしたサービスに対する監督上の課題などが示された。日本側からは、「国内金融の活性化に向けた研究会」の成果に沿って、わが国の中小企業金融政策の推移や民間金融機関による「事業性評価」の取組などが示された。
本フォーラムでは、こうした議論の内容に加え、中国政府による金融システム安定の維持に向けた取組みや、その金融経済面への影響についてご説明する。
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