概要
NRIは、2012年から中国商業連合会が発表している「中国商業十大ホットイシュー」を元に、NRIが考える今後の中国流通業界の展望を発信している。
今回も主に2017年の中国流通業界動向を振り返りながら、テクノロジー起点で進化する中国の「新小売」の萌芽の例を紹介しながら、2018年の展望とそれに伴う日系企業にとっての事業機会・留意点を紹介する。
中国の経済成長の牽引者となった消費市場は引き続き安定した成長を続けている。これに伴い、これまで成長鈍化が叫ばれていた伝統的な小売業も、足元では回復基調に転じてきた。しかしながら、人材面など本質的な課題は変わらず、これまでの業態とは異なる「新小売」モデルの模索が進展している。
とりわけ近年の特徴は、ネット企業やIT企業の参入により、キャッシュレス、顔認証技術などテクノロジー起点での新たな小売業モデルが相次いで提案されている点である。積極的にテクノロジーを融合させることで、消費体験、業態、ビジネスモデル様々な観点での転換が起こりつつある。
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