昨今の「持続可能な開発目標(SDGs)」の高まり、および国際資本市場協会(ICMA)でのグリーンボンド原則、ソーシャルボンド原則、サスティナビリティボンドガイドラインの公表を受け、IDSではグリーンボンド、ソーシャルボンド、サスティナビリティボンド(以下、SDGs債)に関する判定とデータの公開について検討を進めてまいりました。
この度、IDSよりSDGs債の判定とそのデータの公開を行うこととなりましたので、ご案内いたします。
1. SDGs債判定の概要
グリーンボンド原則、ソーシャルボンド原則、サスティナビリティボンドガイドラインでは、透明性、正確性、誠実性のある情報開示がなされること、4つの核となる要素(調達資金の使途、プロジェクトの評価と選定プロセス、調達資金の管理、レポーティング)によって構成されること、4つの核となる要素に対する外部評価がなされることが推奨されています。
この点に着目し、IDSでは下記のように判定を行います。
項目 | 内容 |
---|---|
対象銘柄 | 円建ての国内公募債 |
対象期間 | 発行日が2016年9月1日以降の債券 |
判定方法 |
債券発行に関する要項が記載された資料より、下記情報が確認できること。
①グリーン、ソーシャル、サスティナビリティボンドとしての適格性について記載されていること。 ②外部評価(第三者評価)に関する記載があること。 |
なお、本判定においては、要項記載内容の情報不足などにより判定ができない場合、弊社で必要な情報が確認できたタイミングでの判定となります。
例)
・プロジェクト認証がなされている債券
・要項に明確な記載がされていない債券
2. データの公開について
IDSでは、2019年11月14日より、判定を行ったSDGs債を弊社Webサイトにて公開いたします。
項目 | 内容 |
---|---|
形式 | 対象一覧資料(pdf)のWebサイトへの公表 |
公表先 |
https://www.nri.com/jp/knowledge/report/
上記にアクセス後、「投資情報レター」を選択。 |
スケジュール |
原則、毎月第9営業日
(弊社都合により、変動する可能性がございます。) |
内容 |
SDGs債と判定した銘柄の債券ID(※1)、銘柄名称、ISINコードなどの銘柄を一意に特定する情報
・SDGs判定結果(以下、SDGs区分) ・対象は、公表時点で未償還の銘柄。 |
※1:IDSにて銘柄を一意に特定するコード。
なお、現時点でHP公表以外でのIDSからのデータ提供は予定しておりません。
3. SDGs区分の定義について
IDSより公開するSDGs区分の定義は下記のとおりとなります。
区分値 | 区分値の意味 | 内容 |
---|---|---|
1 | グリーンボンド | グリーンボンドとしての認定が確認できた債券 |
2 | ソーシャルボンド | ソーシャルボンドとしての認定が確認できた債券 |
3 | サスティナビリティボンド | サスティナビリティボンドとしての認定が確認できた債券 |
お問い合わせ
IDS(Integrated Data Services)に関するお問い合わせ
-
投資情報サービス事業部
Tel:050-1790-7308(営業代表)