概要

野村総合研究所(NRI)グループは、日本では初の試みとなる、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)が生み出す「消費者余剰」の推計を行いました。SNSはネットへの接続料を除けば基本的に無料で利用できますが、無料だから価値がゼロということを意味しません。ユーザーは何かしらの便益を感じているからこそSNSを利用しているので、消費者余剰が生まれていることになります。
そこでNRIは、日本でユーザー数が多い4つのSNS(LINE、ツイッター、インスタグラム、フェイスブック)を対象にユーザーアンケートを行い、ユーザーがこれらのサービスに対してどのくらいの金銭的な価値を見出しているか調査したところ、4つのサービスが生み出している消費者余剰は年間換算で約20兆円にのぼるという結果になりました。

執筆者情報

  • 森 健

    未来創発センター

    上級研究員

  • 日戸 浩之

    コンサルティング事業本部

    上席コンサルタント