本調査研究は、厚生労働省の令和元年度老人保健事業推進費等補助金(老人保健健康増進等事業分)を受けて(株)野村総合研究所が実施した調査研究です。
我が国では、高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施の推進に向け、都道府県と自治体が連携しつつ、介護予防・フレイル対策や生活習慣病等の疾病予防・重症化予防、就労・社会参加支援を通いの場を軸に推進しようとしています。国の有識者会議においても「通いの場で関わりができた比較的健康な高齢者に対しても、通いの場への参加継続やフレイルや疾病の重症化のリスクに対する気づきを促し、運動・栄養・口腔等の予防メニューへの参加を勧奨するなど、既存事業等と連携した支援を行う」ことの重要性が報告されています。
そこで、本調査研究では、通いの場の更なる普及、推進、管理の簡便化を実現するためのアプリケーションの実証を行いました。具体的には、スマートフォンを用いたサロン・通いの場などへの参加状況・実施内容のモニタリング機能及びアプリケーションを通じた登録者の参加意欲向上を目的としたプッシュ型通知機能を企画・検証しました。
調査にご協力くださった自治体ならびに住民の皆様に感謝申し上げるとともに、ここに報告書を掲載致します。