本調査研究は、厚生労働省の令和元年度老人保健事業推進費等補助金(老人保健健康増進等事業分)を受けて(株)野村総合研究所が実施した調査研究です。

わが国では、高齢化の進行に伴い、差し迫る2025年問題の対策をとるべく、数々の政策を打ち出しています。政府の「未来投資戦略2018」でも、ICT、ロボット、AI等の医療・介護現場での技術活用の促進が継続して掲げられています。実際に、近年、AIを活用し要介護者の体調や症状に応じたケアプランを作成し、自立支援・重度化予防に繋がるケアマネジメントを実現する試みが進められているところです。既に一部の先行企業による介護現場へのケアプラン作成支援AIの導入が始まっています。
本調査研究では、実際の介護現場での活用を通じたケアマネジャーの皆様のケアプラン作成支援AIに対する評価や要望をアンケート及びヒアリングにより検証しました。またケアプラン作成支援AIを開発している事業者の皆様の開発状況等についてもヒアリングを行いました。
そのうえで、ケアプラン作成支援AIの介護現場での活用に向けた今後の取組みの方向性について検討しました。

調査にご協力くださった介護事業者、ケアマネジャーの皆様およびケアプラン作成支援AIの開発事業者の関係者の皆様に感謝申し上げるとともに、ここに報告書を掲載致します。