概要
この度、DXと、SDGsをはじめとした社会の持続可能性への要請という2大潮流を踏まえ、2030年の消費者を取り巻く社会像について検討し、消費者心理に関する提言を行います。その目的は、潮流を踏まえた将来の社会及び消費者心理を描くことを通じ、企業に対する経営における有用な示唆を提示することにあります。
本検討では、シナリオプラニングを用い、“データのオープン化”と“価値観の多元化”が進展した世界として、「多様性のパラドクス」社会を描いています。
その中で、多様な選択肢が増えつつも、自身の価値観が他者に露呈する機会が増え、やがて「みんな」が是とする社会的価値に縛られるというパラドクスを生むと考えます。また、上記によりAIDMAやAISASに代表される消費プロセスが、新たに“ARAAM”と定義する、社会全体への貢献を重視した他律的消費行動へ遷移していく事を提唱します。
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