IDSでは、2019年11月14日より、グリーンボンド、ソーシャルボンド、サステナビリティボンド（以下、SDGs債）の弊社Webサイトでの公開を開始致しました。

近年、地球温暖化対策で再生可能エネルギーへの投資が世界的に進む中、二酸化炭素などの温室効果ガスを多く排出する産業の脱炭素への移行を支える資金調達手段として、トランジションファイナンスへの関心が高まっており、サステナビリティ・リンク・ボンド、トランジション・リンク・ボンドについても関心が高まっております。

IDSでは、トランジションボンド、サステナビリティ・リンク・ボンド、トランジション・リンク・ボンドに関する判定とデータの公開について検討を進めており、この度、SDGs区分にトランジションボンド、サステナビリティ・リンク・ボンド、トランジション・リンク・ボンドを追加した分類改定をすることとなりましたので、ご案内致します。

1． 判定概要

「クライメート・トランジション・ファイナンス・ハンドブック」では、透明性、正確性および健全性のある情報開示がなされること、4つの核となる要素（資金調達者の気候移行戦略とガバナンス、ビジネスモデルにおけるマテリアリティ、目標と経路を含む移行戦略、実施の透明）によって構成されること、4つの核となる要素に対する外部評価がなされることが推奨されています。

また、「サステナビリティ・リンク・ボンド原則」では、透明性、正確性および健全性のある情報開示がなされること、５つの核となる要素（KPI の選定、SPTs の測定、債券の特性、レポーティング、検証）によって構成されること、5つの核となる要素に対する外部評価がなされることが推奨されています。

この点に着目し、IDSでは下記のように判定を行います。

なお、本判定においては、要項記載内容の情報不足などにより判定ができない場合、弊社で必要な情報が確認できたタイミングでの判定となります。

※グリーンボンドとトランジションボンドの両方の認証を受けている場合、プロジェクト内容、資金使途から判断を実施します。
例）
・調達資金の使途が、「低炭素化」事業に利用される旨の記載がある場合、「トランジションボンド」と判定します。
・調達資金の使途が、全額グリーンプロジェクトに利用される旨の記載がある場合、「グリーンボンド」と判定します。

２． 分類改定後のデータの公開について

2023年4月13日より、分類改定後の判定データを弊社Webサイトにて公開致します。

※1：IDSにて銘柄を一意に特定するコード。

なお、現時点で弊社Webサイト公表以外でのIDSからのデータ提供は予定しておりません。

３． SDGs区分の定義について

SDGs区分値および区分の定義は下記となります。