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CVA計測を取り巻く環境およびバーゼル対応サポートについて[PR]

2023/05/12

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IDSでは金融リスク管理の高度化に向けた各種業務支援を行っております。今回はCVA/DVAに関する計算代行サービスについてご案内致します。

1.CVA計測を取り巻く環境

2021年に「時価の算定に関する会計基準」が適用され、金融商品の取り扱いが変更されています。金融機関においては時価評価におけるCVA(信用リスク価格調整)の適切な適用が求められます。

<企業会計基準第30号 時価の算定に関する会計基準>

時価の算定単位
特定の取引相手先の信用リスクに関連して本項の定めに従う場合には、債務不履行の発生時において信用リスクのポジションを軽減する既存の取決め(例えば、取引相手先とのマスターネッティング契約や、当事者の信用リスクに対する正味の資産または負債に基づき担保を授受する契約)が法的に強制される可能性についての市場参加者の予想を時価に反映すること

※上表は企業会計基準第30号時価の算定に関する会計基準よりNRIが作成

さらに、2024年3月31日からバーゼルⅢ最終化によって国際統一基準行と内部モデルを用いる国内基準行に見直しが適用されます。一方、内部モデルを用いない国内基準行の適用は2025年3月31日からとなっています。CVAの信用リスク相当額の算出方式は以下のように変更されます。

<現行告示>

CVAリスク相当額の算出方式 算出方法
簡便的リスク測定方式 非清算 OTC デリバティブ取引の信用リスクアセットの額×12%
(※信用リスクアセットの内部格付手法、マーケットリスク相当額の内部モデル方式、オペレーショナルリスク相当額の先進的計測手法、派生商品取引の与信相当額の期待エクスポージャー方式のいずれも採用していない国内基準行が対象)
標準的リスク測定方式 取引相手方の格付に応じた掛目、与信相当額、マチュリティ等を所定の算式に代入して算出した額
先進的リスク測定方式 内部モデルを用いて算出したCVA VaR、CVA ストレスVaRのそれぞれを3倍した額の合計額
(※金融庁長官の承認が必要)

<変更後>

CVAリスク相当額の算出方式 算出方法
簡便法 非清算 OTC デリバティブ取引×12%
(※非清算 OTC デリバティブ取引の想定元本の合計額が 10 兆円以下の国内基準行が対象)
BA-CVA(基礎的手法) <ヘッジ効果を勘案しない場合>
CVAリスク相当額=0.65×Kreduced
(取引相手方ごとに算出された CVA資本賦課額(SCVAc)を所定の算式で合算した額(Kreduced)に、割引係数(0.65)をかけることにより算出)
<ヘッジ効果を勘案する場合>
取引相手方ごとに算出された CVA 資本賦課額と CDS によるヘッジ効果の値の値)を所定の算式に代入して算出
(※詳細は告示改正案270 条の3の3他)
SA-CVA(標準的方式) 財務会計上 CVA を計測している銀行が、その計測モデルに基づいて算出する CVA を基に CVA リスク相当額を算出
(※金融庁長官の承認が必要)

※上表は金融庁告示等を基にNRIが作成

2.IDSのサービス・検討状況

NRIのCVA計算代行サービスをご活用いただくことで効率的なCVAおよびCVAリスク計測が可能です。CVA等の計算代行に関連するコンテンツをご用意しております。

<CVA 計算代行サービスのコンテンツ(一例)>

ポートフォリオのCVA/DVA計測
SA-CVA計測とリスク資本比較
ポートフォリオの時価計測
CVA感応度の計測
ストレスCVA計測
各種影響度分析

<サービスの利点と活用事例>

サービスの利点
  • CVA等の計測におけるリソース不足(人材・システム・工数等)を補うことができる
  • 社員が自社の体制整備などの上流業務に注力できる
  • 教育コストが削減され、担当者が変更になっても業務の品質が維持できる
  • 計算を通して必要情報が整理され、体制構築に向けた検討が具体化する
活用事例
  • リスク資本額算定による業務インパクトの試算
  • 時価評価における会計上の重要度の検証
  • 現行使用システムの算出結果との検算
  • CVA感応度の計測と活用

IDSの強み

1.高い計算性能

アセットクラス全域をカバーするマーケットモデルを定義。金融商品の高度な分析が可能です。

2.手厚いサポート

システム導入やモデル設定などシステム設定は全てNRI(または協業ベンダー)が行うためお客様にご負担はありません。

3.テーラーメイドなサービス設計

四半期や年度などニーズに合わせた計算頻度やご希望のコンテンツを組み合わせてご選択可能です。

関連サービス

  • デリバティブ商品の時価評価および検証
  • Numerix社製品の導入支援
  • マーケットデータおよび商品時価の提供
  • リスク管理業務の各種支援

IDSでは、今後とも金融リスク管理の高度化に向けた各種業務支援について検討し、サービス内容を充実させることで、お客様が抱えるご要望にお応えし、課題解決をサポートしてまいります。また、金融リスク管理だけでなく、その他の課題解決についてもご相談を受け付けております。お気軽にご意見・ご要望をお寄せ下さい。

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投資情報サービス事業部 Tel:050-1790-7308(営業代表)E-mail:ids-sales@nri.co.jp

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