概要
生活者の幸福度を高めるためには、家族の一員、就労者、消費者、地域住民など、生活者が持つ様々な側面を考慮に入れることが重要です。野村総合研究所(NRI)では、2023年2月、全国の15~79歳の男女個人3,617人を対象に「日本人の生活に関するアンケート調査」を実施しました(調査概要は資料の末尾を参照)。その中で、「地域住民」という側面から、地域との関係が人々の幸福に及ぼす影響を分析しました。
【調査結果の要約と提言】
- 居住している地域への愛着や地域活動 への参加が、人々の幸福度を高める。
- 地域への愛着はあるが、地域活動には参加しない「静かな地域愛着者」がいる。
- 静かな地域愛着者の割合は29.1%であり、その中で、幸福度が10点満点で8点以上の人の割合が38.8%と高水準(全体平均は31.1%)である。日本人生活者の幸福度を高めるためには、静かな地域愛着者を増やすことが方策の一つとして考えられる。
- 静かな地域愛着者は都市部に多く、男性30代、女性20~30代で少ない。
- 静かな地域愛着者を増やすためには、既存の地域活動への参加を促すだけではなく、文化・レジャー施設の充実や子育て支援の充実が有効な施策と考えられる。
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