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金融市場パネルへの期待

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「金融市場パネル」の活動について、1998年より2005年まで日本銀行政策委員会審議委員を務められた植田和男教授にコメントをいただきました。

金融市場パネルに期待する

NRI主催で設立された「金融市場パネル」は、日本では珍しい学者・実務家による政策オリエンテッドなフォーラムである。外国では、米国においてロチェスター大学のブルナー教授とカーネギーメロン大学のメルツァー教授の主導で1973年から30年強続いた“Shadow Open Market Committee”が有名であり、連邦準備銀行の金融政策に関する学界・民間エコノミスト界の意見を集約して存在感を発揮した。イギリス、EUにも同様の組織があるようである。

今回の日本における試みは、金融政策だけでなく、金融市場の諸側面に係わる分析、政策提言を進めていくとのこと、ちょうど金融政策がゼロ金利制約と金融システム問題の深刻化からプルーデンス政策と切り離して論じられなくなっている現状に鑑みて、非常に興味深いものである。

メンバーも学界、実務家両サイドからトップ・クラスの方々を集めており、単純に日本銀行の金融政策決定会合をなぞるようなものではなく、政策担当者がはっとするような斬新な政策提言が生まれることを期待している。

東京大学経済学部
教授
植田和男

植田和夫氏 -東京大学大学院 経済学研究科教授

1974年東京大学理学部卒業。1976年マサチューセッツ工科大学経済学部大学院入学。1980年同大学院博士課程修了(Ph.D.)。ブリティッシュコロンビア大学経済学部助教授、大阪大学経済学部助教授、東京大学経済学部教授などを経て、1998年4月より2005年4月まで日本銀行政策委員会審議委員。2007年9月まで、東京大学大学院経済学研究科長。

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